バクテリア

バクテリアは細菌類あるいは分裂菌類とも言い、もっとも簡単な植物で顕徴鏡的のものです。近年は核が見えるものが多くり、体は二つに切れてふえ三分法の胞子を作り外界の悪条件に耐えます。カン菌、球菌、ラセン菌などと形の上から分けられ、またべん毛や繊毛を持っているものもあります。人のためになる酢酸菌、乳酸菌、なっとう菌、硝化バクテリア、窒素バクテリアなどの他に、有害な病原菌には、チフス菌、コレラ菌、ペスト菌、肺炎菌その他があります。大腸菌、サルモネラ菌などは、遺伝の研究に盛んに使われ、特に大腸菌は、胃子顕徴鏡によって染色体がはっきりと見られ、染色体地図も作られています。