インターフェロン

インターフェロンとはウイルスが侵入した場合、体の中に自然に作られる高分子物質の増殖抑制物質のことで、英語のインターフェア、干渉するという意味をもじって名付けられました。ウイルス抑制因子とも呼びます。1954年長野泰一が初めて発見しました。免疫反応によってできる抗体とはまったく違い、様々なウイルスにも共通して作用するという特徴がある反面、人なら人から作られたものしか効かず、また予防的にしか使えないなど、薬として実用化する場合の弱点も多く、このため、近年では体内でのインターフェロンの生産を促進、または誘発する物質の研究が進んでおり、二重鎖RNAがこの役目をすることが分かっています。アメリカではポリイノシン酸とポリミチジル酸の組合せによる人工二重鎖RNAで、ウサギのヘルペスウイルスによる角膜炎の治療に成功し、注目されています。

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