核とは細胞の中に必ず1つみられる小体で、核質から成り細胞の働きをコントロールし、タンパク質合成のものであると思われています。核の中には、染色糸と言う糸が入っていて、核が分裂を始めると染色糸は染色体に変わります。遺伝の事をつかさどっている本体である遺伝子は染色体にありますが、実は初めから染色糸にあるわけです。バクテリアやランソウ類の簡単な藻の細胞には、はっきりした核がないと言われていましたが実際には核があり、ランソウ類にも核にあたるものがあります。物理学の原子の核と混同してはなりません。哺乳類の赤血球は初め核があり、後になくなった細胞です。核を取囲む核膜には、多数の電子顕徴鏡的な孔が開いています。遺伝子はDNAとタンパク質とから成りたち、DNAが伝令RNAを造り、細胞質中に出て、リボゾームに付着します。細胞質中の転位RNAは、アミノ酸をここに配列させて、タンパク質を構成し、タンパク質の一部は細胞の構成部分となり、一部は酵素として化学変化を進めます。この化学反応の結果として遺伝形質が現れます。

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