コルヒチン
コルヒチンとは地中海沿岸に自生しているイヌナフランの種子から採れるアルカロイドの一種で、この水溶液に植物の種子を浸したり、茎に滴下したり、コルヒチンとラノリンという脂と混ぜて塗り付けたりすると染色体数の倍加した植物体ができます。音通の体の染色体数の倍になっているものを四倍体と言います。四倍体には、大形の植物や、強壮なものがあり、育種学的価値のあるものがあるために、コルヒチンによって、これをつくり出して利用しています。四倍体のダイコン、カボチャは大さく、ワタは繊維が長く、トマトはビタミンCの含有量が多い、などです。動物ではその例はあまりありません。
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