細胞膜

通常は細胞膜と言えば、植物細胞取り囲んでいるセルローズの膜のことですが、近年は、これを細胞壁と呼んで、細胞の内側にある膜、つまり、細胞内部をみたす原形質の一番外側の薄い膜を細胞膜と呼んでいます。原形質膜とも言います。動物の細胞はセルローズの膜は無いために、大部分は、原形質膜でたがいに接しています。電子顕微鏡で見ると、この膜は二重膜であり、光学顕微鏡で見ることができます。リピド分子の層の外側にタンパク質分子が並んだ構造で、この膜によって、細胞内に入る水分を調節したり、出入する物質を制御しています。濃度にそって物質を出入させる能動輸送という働きも持っています。塩化ナトリウムの多分にある海水中にある魚や海藻の細胞中に、塩化ナトリウムがほとんどないのも、動植物の体が硬く緊張しているのも、細胞膜の働きによるものです。

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